フランス語初学者の方はモチベーション維持のためにも目標が必要になると思います。
目標といってもイマイチ何を目標にしたらいいのか分からん…
フランス語初心者の方にぜひおすすめしたい目標が、フランス語検定3級です!
大学のフランス語初級の授業などでも目標とされているのが仏検3級ですし、筆者も初学者の頃はフランス語検定3級の取得を目標に勉強していました。
この記事では、フランス語検定3級の試験概要とレベル、対策方法について経験を基に話していきます。
フランス語初学者の方や、フランス語検定3級の合格を目標にしている方はぜひこの記事を参考にしてみてください!
仏検3級はどんな試験?
フランス語検定の5級や4級はマークシート方式の問題しか出題されませんでしたが、3級からはフランス語を記述する問題が出題されるようになります。
いわゆる作文問題は出題されませんが、基本動詞の活用形や日常で使われる基本表現や単語をきちんとフランス語で記述しなければいけません。
3級では面接試験、つまり「話す」能力は問われません。
出題されるのは「読む」「聞く」「書く」(単語)で次のような構成となっています。
フランス語検定3級の問題構成
筆記試験(70点満点)
1⃣語彙(記述)
2⃣動詞活用(対話文・記述)
3⃣代名詞(穴埋め・選択)
4⃣前置詞(穴埋め・選択)
5⃣語順(語の並べ替え)
6⃣対話文(仏文選択)
7⃣短文(穴埋め・選択)
8⃣説明文(内容一致・和文選択)
9⃣会話文(穴埋め・仏文選択)
聞き取り試験(30点満点)
1⃣会話文の部分書き取り(穴埋め・記述)
2⃣短文書き取り(絵の選択)
3⃣会話文聞き取り(内容一致・和文選択)
100点満点中60点が合格点となります。
仏検3級のレベルは?簡単?難しい?
3級の合格基準は、「フランス語の文の構成についての基本的な学習を一通り終了し、簡単な日常表現を理解し、読み、書き、聞き、話すことができる」とされています。
必要とされる学習時間は標準で200時間ほどで、語彙数は1720語が目安とされています。
このように書くと「結構難しそう!」と思われるかもしれませんが、きちんとフランス語の基礎を習得し、対策をきちんと行えば決して難しい試験ではないというのが筆者の感想です!
ちなみに合格率は大体50~60%くらいが相場です。
仏検3級の対策!これだけはおさえよう!
仏検3級の対策で何といっても大切なのが、正しくフランス語を書けるようにすることです。
筆記試験の1⃣と2⃣で出題される、フランス語を書く問題が出題されますが、これらの問題が一番正答率の低い問題となります。一番差がつくところです。
日常でよく使う基本単語や動詞の活用形をきちんと書けるように、実際に手を動かして書く練習をすることが大切です。
動詞の活用に関しては、まず直接法の活用形を書けるようにしましょう。直接法だけでも、現在・単純未来・複合過去・半過去・大過去などがあります。
ためしに、allerの直接法の活用を書いてみましょう。きちんとすべて書けますか?
現在形
je vais
tu vas
il va
nous allons
vous allez
ils vont
単純未来
j'irai
複合過去
je suis allé
半過去
j'allais
大過去
J'étais allé
直接法に加えて、命令法・条件法・接続法・ジェロンディフの活用もきちんと書けるように訓練しておきましょう。
2⃣の動詞の活用が3級では恐らく一番難しいので、そこを乗り越えられるだけのフランス語力が身につけばあとは正直怖いものはありません。
あとは基本事項として代名詞と前置詞の用法をきちんと確認しておけば3級レベルの文法は完璧といえます。
得点源となる8⃣の文章の内容一致や9⃣の会話文の穴埋めなどは比較的簡単です。
また、聞き取り試験を不安に思われる方もいると思いますが、3級の聞き取り試験もそこまで難しくないので十分に対策できます。
3級の対策で優先的にやるべきことをまとめると次のようになります。
3級対策の優先事項
- 基本単語を覚える
- 動詞の活用形を正しく書けるようにする
- 代名詞と前置詞の用法を理解する
一通りフランス語の学習を終えたうえで、上に挙げた3つのことをきちんとこなせれば確実に合格できる試験だと思います。
仏検3級おすすめの参考書
最後にフランス語検定3級対策として買っておくべき参考書をいくつか紹介します。
何を買えばいいか分からないという方はぜひ参考にしてみてください。
3級の対策本として非常に優れた参考書です。
筆記試験の1⃣~9⃣、聞き取り試験の1⃣~3⃣の分野ごとに過去問が収録されているので、対策しやすいです。
試験前には苦手な分野だけ繰り返して問題を解くなどして勉強するのがおすすめです。
この参考書は、直近3回分の過去問が収められた過去問題集です。
実際に力試しだと思って過去問に取り組んでみると良いと思います。
ただ、4級・5級の問題も一緒に収録されているので、3級しか受けない方にとっては少しもったいなく感じてしまうかもしれません。
3級に必要な単語がほぼすべて網羅された単語帳です。
この一冊を完璧に仕上げれば3級の単語で怖いものは何もありません。
単語をしっかりやりたいという方にはおすすめです。
まとめ
フランス語3級…何だかいけそうな気がしてきたぞ!
この記事を読んでこのように思っていただけたら幸いです。
フランス語検定3級は決して難しい試験ではありません。きちんと対策すればきっと合格できます。
フランス語学習のモチベーション維持としてフランス語検定の受験を検討してみてはいかがでしょうか。