「時間的に余裕のある大学生のうちに何か勉強をしたい!」「ためになる資格を取りたい!」「けれど何を勉強したらいいのか分からない…何の資格がいいのか分からない…TOEIC?簿記?」考えているうちに勉強のモチベーションがなくなって、結局そのままダラダラとしたいつもの生活に…
こんな無限ループに陥っていませんか?実は大学入学後の筆者がまさにそのループにはまっていました。何か勉強しようと思っても、明確な目標がなければ勉強のモチベーションを上げることは難しいですね。
そこで、筆者が強くおすすめしたいのが宅建試験です!宅建試験はただ人気なだけでなく、大学生のうちに取得することで得られるメリットが魅力的です。この記事では、大学在学中独学3ヶ月で宅建試験に合格した筆者が宅建試験をおすすめする理由を3つ紹介していきます。
目次(Contents)
- 大学生が宅建を取るメリットは?
- 他試験・他資格のステップアップにつながりやすい
- 不動産知識が身につく
- 就活で有利になる
- 大学生が宅建合格に必要な勉強時間は?
- 宅建のは独学でも合格できる?
- 独学でもいい?
- 独学でつまづいたらどうする?
- 宅建の勉強法は?
- まとめ
宅建を取るメリットは?
・他試験・他資格のステップアップにつながりやすい
宅建試験の勉強をすれば、関連した資格試験の勉強を有利に進めることができるでしょう。
宅建試験は「権利関係(民法など)」「宅建業法」「法律上の制限(建築基準法など)」「税・その他」と大きく4つに分かれています。
見てわかる通り、宅建のカバー範囲は広いです。そのため、宅建の勉強は関連した資格試験の足掛けとするのに適した試験だといえます。
同じ不動産系資格なら、「賃貸不動産経営管理士」「マンション管理士」などと相性がいいです。
宅建で重要科目の1つである民法の勉強は、上位の法律系資格の「行政書士」や「司法書士」などの最重要科目ですし、「公務員試験」でも最重要科目ですね。
また、宅建のサブ科目的存在ですが、「法律上の制限」や「税・その他」の勉強は、建築や税について興味を持つきっかけになるかもしれません。
・不動産知識が身につく
将来、大学生はほぼ確実に不動産の取引に関わることになります。
早い人は就職する際に物件を借りることになるでしょうし、後々結婚してマイホームを買いたいと思っている人もいます。また、自分の土地や建物を貸して利益を得てみたいと考えている人もいるでしょう。
不動産知識は一生ものになります。宅建の勉強を大学生のうちにして不動産リテラシーを高めておいて損はないです。
宅建で勉強したからといって不動産にめちゃめちゃ詳しくなるということにはなりませんが、不動産の契約をする時にお店の人の話にある程度ついていけるようにはなります。
不動産の契約はほとんどの場合高額で重要なものです。自分に合った契約をするために不動産知識を習得しておきましょう。その契機づけとして宅建試験は有効だと思います。
・就活で有利になる
不動産業界に就職したい人
不動産業界への就職を考えている人は宅建は特におすすめです。
まず、覚えておいた方がいいのは、不動産会社では従業員5名につき1名以上の宅建士を設置することが法律によって義務付けられているということです。
他にも宅建士しかできない独占業務がいくつかあります。
不動産会社への就職を考えている場合、宅建の資格は単に知識を身につけたことの証明以上の価値があります。宅建の資格を持っている人の方が不動産業界での就活で有利になることはほぼ確実でしょう。
就職してからも宅建の資格を持っていることで給料がUPしたり、独占業務を行えるなどおいしいです。会社に就職してから宅建の勉強を始める人も多く、あるいは会社から資格を取るように言われる人もいます。
大学生のうちに宅建を取っておくとかなりのアドバンテージといえそうです。
不動産業界とは関係のない業界に就職したい人
金融業界や建築業界では宅建の知識が役立つことがありますが、「じゃあ宅建の勉強と全く関係ない仕事をしたい人にとって何の意味があるの?」と思うかもしれません。
結論からいえば、宅建を取得すれば就職でプラスになります。
宅建は国家資格であり相当な勉強量を要します。なので、就活の時に強力なガクチカ(学生時代に力を入れたこと)になります。
「学生時代にたくさん勉強しました!」と自信を持って言うよりも、結局就活では目に見える形で証明できるものがある方が有利です。宅建試験なら人気資格なので採用側もどんな資格なのか知っていますから、十分に勉強してきたことの証拠として適切です。
ただし、就活の際に宅建に限らず資格を取ったことをアピールするには、「なぜその資格を取ろうと思ったのか?」「資格取得に向けてどのように努力したのか?」「その資格を得たことでどのようなことが身についたのか?」など具体的にその資格を取得した背景を交えて伝えるようにしてください。
大学生が宅建合格に必要な勉強時間は?
宅建に必要な勉強時間は人によって様々でしょうが、大体300~600時間ぐらいが相場でしょう。
1日に3~4時間勉強できれば約3ヶ月で合格することが可能です。筆者も大体そのぐらいの勉強で合格しています。
余裕をもって試験の半年前頃から準備を始める大学生は素晴らしいですが、宅建試験は覚えることが多い試験なので短期集中型の勉強が効率的かもしれません。
「1日に3~4時間勉強する時間なんてないよ!」と思うかもしれませんが、大学生は夏休みを活用して宅建試験に取り組むことができます。
というのも、宅建試験は毎年10月の第3日曜日に行われるので、追い込み期間として一番重要な時期である8月と9月が夏休みの大学生は非常に大きなアドバンテージが取れます。
大学生は夏休みを上手く活用して宅建の勉強をしよう
宅建は独学でも合格可能?
独学でもいい?
宅建試験は独学で合格することは可能です。目安となる勉強時間を逆算して計画的に勉強できるという方なら独学で合格可能でしょう。
ただし、宅建試験の勉強は簡単ではありません。勉強しているうちに少なからずつまずく部分が出てきます。特に権利関係は法律初心者には難しいと思います。独学だと途中で挫折してしまう可能性はどうしても高くなってしまいます。
独学でつまずいたらどうする?
テキストと過去問だけではどうしても理解できないことが出てくると思います。そういう時はYouTubeの講義動画がおすすめです。無料で見れて、難しいところを分かりやすく解説してくれています。
筆者がおすすめのチャンネルは「棚田行政書士の不動産大学」です。
筆者が受験生の時はアップされてる動画全部見たんじゃないかってくらい見まくりました(笑)。分かりやすいですし、トーク力がものすごくあるので面白いです。何年も前からずっと1日に1本宅建の動画をアップされているので宅建試験のエキスパートです。チャンネル登録して損は1つもありません。
受験生のみなさんは棚田先生のチャンネルを登録することから始めてみましょう!
宅建の勉強法は?
まず勉強に必要なのは、「基本テキスト+分野別過去問題集(+予想模試)」です。
ちなみに僕は、宅建学院の「らくらく宅建塾」「過去問宅建塾(3分冊)」「TAC出版の直前予想模試」を使っていました。
勉強方法としては、
①基本テキストを1章の終わりまで読む(ex.権利関係だったら制限行為能力者のところまで読む)
②基本テキストで読んだ章の問題を分野別過去問題集で解く(ex.制限行為能力者の問題を解く)
この①と②をひたすら繰り返します。まずは、基本テキストと問題集を2周ずつするようにしてください。途中必ずよく分からないところが出てくると思いますが、最初のうちはあまり気にせず進めるようにしてください。細かい暗記も最初のうちはスルーでOKです。
3周目からは、分野別過去問題集から解き始めます。解いて分からなかったところ、忘れていたところを基本テキストに戻って確認するようにします。過去問を繰り返すうちに覚えるべきところはどこか大体分かってきますので、周辺知識も合わせて覚えていくようにします。
とにかく試験日まで過去問を周回して知識を固めていってください。シンプルな勉強法ですが、これが間違いなく一番いい方法です。
大体知識が身についたなと思ったら予想模試を解いてみるとよいでしょう。予想模試は知識を得るために使うというよりも力試しとして使うようにして下さい。予想模試の復習に時間をかけすぎないようにしましょう。あくまでメインは分野別過去問の繰り返しです。
詳しい勉強法については、別の記事で紹介していますのでそちらも併せてご覧ください。
まとめ
今回は、大学生が宅建を取得するメリットについて紹介しました。
「何か勉強したい!」「資格を取得したい!」という大学生は宅建の受験を考えてみてはいかがでしょうか。
筆者も宅建の勉強をはじめてからはこれまでダラダラしていた生活が一変し、勉強のモチベーションが爆上がりしました。