
オカルトはロマンだ!
こっくりさん、未確認生物、UFOとか日本でも度々話題になっているな!
この記事では、そんなオカルトにもっと詳しく知りたいという方に向けて、近代西洋オカルティズムの歴史について解説していくぞ!
分かりやすく面白くするために大雑把な歴史を見ていくぞ!細かい知識については、ところどころ省いているので、もっと詳しく知りたい方は、記事の最後に紹介する本で勉強するといいぞ!
メスメリスム


先生!講義お願いします!
ところで、西洋近代オカルティズムの歴史ってどこから始めるんですか?

いい質問だな!
実は西洋近代オカルティズムの基盤を作ったといわれるものが2つあるんだ。
それはメスメリスムとハイズヴィル事件の2つだ!まずは動物磁気(メスメリスム)から解説していくぞ!
メスメリスムは聞いたことがあるかね?

うーん。聞いたことありませんね…

OK!それじゃあ簡単にメスメリスムについて見ていくぞ。
メスメリスムとはウィーン出身のフランツ・アントン・メスマーが提唱したものだ。
メスマーは自身のアパルトマンで治療院を開設し、患者たちを「動物磁気」と呼ばれる方法で治療したんだよ。

動物磁気?なんですかそれは?

動物磁気は複雑なんだが、簡単に説明しよう。
自然界には磁力があるだろ?磁石どうしがくっつくのは自然界に磁力があるからだ。メスマーは、面白いことに人間を含む動物にも同じように磁気が存在すると考えたんだ。文字通りこれが動物磁気だ。
メスマーは、病気というのは人間に流れるこの動物磁気の流れが阻害されることによって生じると考えた。
だから、メスマーは患者の手に触れたりして、自身の磁気流体を放出し、患者に流れる磁気に作用させることで治療をしたんだ。
実際、この治療法は大好評で、患者の抑うつ症状が改善したりもしたみたいだ!

へ~面白いですね!動物にも磁気があるなんて思いつきもしないです!

メスマーの動物磁気は完全に彼オリジナルというわけでもなく、系譜もあったんだ!
大人気のメスメリスムだったけど、当時の科学アカデミーとはかなり折り合いが悪く、厳しく否定されてしまったんだ…
しかし、一見衰退したように見えたメスメリスムだけど、その影響は後世にまで及んだんだ。
特に動物磁気に伴う催眠現象が注目された!精神医学の分野ではサルペトリエール派やナンシー派が形成された。
今ではメスメリスムなしにはオカルティズムを語れないんだよ!

なるほど!メスメリスムはオカルティズムにとって大事なんだってことが分かりました。次はハイズヴィル事件?について教えてください。
ハイズヴィル事件


次はハイズヴィル事件について解説していくぞ!
まずハイズヴィルとは農村の名前なんだ。
メスメリスムが否定されて十年と絶たない1848年、アメリカのハイズヴィルという農村に、フォックス家という一家が移り住んだことに始まるのがハイズヴィル事件だ!
フォックス家の娘であるマーガレットとキャサリンの姉妹は、引っ越しから数ヶ月後、夜中に壁の中から手を叩くような鈍い音、いわゆる「ラップ音」が聞こえると何度も訴え始めたんだよ。

なんとも不思議な現象ですね。でも気のせいだったんじゃないですか?

そこで、姉妹の母親はある夜、音の正体を確かめるため壁に向かって語りかけ、娘たちの年齢を尋ねた。するとラップ音は、その数によって姉妹の年齢を正確に示しただけでなく、すでに亡くなっていた末の子どもの年齢までも正確に答えたんだ。
さらに後日、姉妹がラップの音の主に「あなたは霊ですか」と問いかけたところ、肯定を示すラップ音が返ってきたとされている。
この一連の事件が近代オカルティズムの起源とみなされることになったんだ。

へ~何とも興味深い事件ですね!でもなんでハイズヴィル事件が近代オカルティズムの起源とされるほど重要なんですか?

いい質問だね!
ハイズヴィル事件が重要なのは、あの世の霊との交信、意思の主張を可能にしたことだ。
そして、ラップ音等、心霊術における超常現象を物理的に検証し、解明することができるできるという点が重要だよ。ラップ音が聞こえるということは少なくともそれを手がかりにすることができるからね。

なるほど。そういった意味でハイズヴィル事件は重要なんですね!その後、フォックス姉妹はどうしたんですか?
交霊会の誕生


フォックス姉妹は、ハイズヴィル事件以後、三十年以上にわたって、各地で交霊会を主催するようになったんだ。

交霊会ってなんですか?

交霊会では、まず心霊術の発見や成立の経緯、その意義についての講演が行われ、その後にフォックス姉妹が登場し、参加者の近親者や著名な死者の霊を呼び出す、という形式が一般的だったんだ。
この交霊会は社交界などで大流行したんだ。
さらに、一般の人々でも簡単に霊との交信ができる手段としてターニング・テーブルが考案された。
アメリカで流行した心霊術はヨーロッパへと伝播したんだ。作家のヴィクトル・ユゴーが亡命先のジャージー島でターニング・テーブルを用いた霊界通信に没頭したことでよく知られておるな!

今、気になってターニング・テーブルについて調べたら、日本のこっくりさんの基になっているみたいですね!えーと…なになに
ターニング・テーブルは三本脚の不安定な小さい円テーブルの上に複数の人間が掌を置いて、『霊』を呼び出す。『霊』が宿った円テーブルの脚がカタカタ音を立てる。その音をアルファベットに翻訳するというものであった。ちなみに日本のコックリさんのルーツはこのターニング・テーブルにある。遭難したアメリカ人船員によって伊豆の下田にターニング・テーブルが伝えられた。下田の町のターニング・テーブルは音を立てるのではなく、単に質問に答えて米櫃の蓋を傾けて頷くにすぎなかった。そこから、コックリさんという名前がついたともされる。
面白いですね!

興味を持つのはいいことだが、授業中にスマホは控えるのじゃよ(笑)
1860年から1890年にかけて、心霊術および交霊会は社会の広範な層に浸透し、霊媒として名高いダニエル・ダングラス・ホームなどが登場する。
心霊術は、実証的検証が可能であると考えられたことから、心霊現象を合理的に説明しようとする動きも高まったんじゃ。マリー・キュリー夫妻をはじめとする当時の一流科学者たちも、心霊研究に強い関心を示していた。
しかし一方で、心霊術には詐術が常につきまとい、それがしばしば暴かれてきた事実も忘れてはいけないよ。

すみませんでした…
キュリー夫妻とオカルトってなんだか結びつかないので、不思議な感じですね…
でも面白いです!
心霊科学の誕生


心霊術は流行したんだけど、交霊会の商業化・ショー化してしまって、心霊術への関心は少しづつ薄れていったんだ。
でも、なかにはショー化した交霊会なんかじゃなく、もっと本格的で体系的に死者と対話することを探し求めた人もいるわけだ。
こうした中で生まれたのが、新興宗教だね。なかでも神智学で知られるブラヴァツキー夫人はもっとも有名だね。

神智学、ブラヴァツキー夫人!後で調べてみます!

授業の最後にいくつか本を紹介するからそれも参考にな!
1880年代半ばになると、動物磁気や超常現象を科学的に解明しようとする動きが高まったよ!
この動きの中で心霊研究協会という組織が設立されて本格的になっていったんだ。
心霊研究協会には科学者、哲学者、心理学者など多様な人たちが関与したよ。
例えば、フランスの哲学者アンリ・ベルクソンは心霊研究協会の会長に就任しているよ。

科学とオカルトって聞くと真逆の印象があるけど、当時は科学者とか哲学者もオカルトに夢中になっていたんですね!
第一次世界大戦後のオカルティズム


20世紀に入ると、心霊術への関心は次第に衰退していったんだ。
しかし、第一次世界大戦をきっかけにオカルト熱は再燃するんだ。
第一次世界大戦では、多数の兵士や民間人が命を落とし、遺族は深い悲観に暮れたんだ。
彼らはせめてもの慰めを求め、死者が死後もどこかに存在していることを信じようとして再び心霊術に接近したんだよ。
意外と知られていないんだけど、『シャーロックホームズ』シリーズで知られるコナン・ドイルは晩年のほとんどを心霊研究に費やしたと言われているよ。

え~!コナン・ドイルって心霊研究していたんですね!

意外だったかな!
その後も浮き沈みありつつも、オカルトは現代にまで続いているよ!
最後に関連本をいくつか紹介していくよ。

お願いします!
おすすめ本を紹介!

最初に紹介するのは、大野英士先生のオカルティズムだ。
今回紹介したメスメリスムやハイズヴィル事件はもちろんのこと、近代に入るまでのオカルトの歴史が詳しく説明されているぞ!
今回の授業をするにあたっても参考にさせてもらったぞ!
オカルトに興味を持った方は、まずこの本から読んでみることをおすすめするぞ!

次に紹介するのは、西洋交霊術の歴史という本だ!
この本も古代から現代までの歴史について詳しくまとめている本だ!
図やイラストもたくさん載っているので楽しく読めるぞ!

最後に新書から一冊紹介するぞ!
この本は主に現代オカルトをテーマにしているぞ!
今回紹介したブラヴァツキー夫人の神智学に始まり、現代オカルトの根源となった知識について色々学べるぞ!

先生ありがとうございました!
授業を通してもっとオカルトに興味が湧きました。おすすめの本を読んでみようと思います!

