「ジャズに興味を持ち始めたから、まずは有名なジャズを聞きたい!」「素敵なジャズを知りたい!」
ジャズを聞きたいと思った時に、まずは「ジャズといえばこれ!」という曲から知りたいと思うのではないでしょうか。
この記事ではジャズ界の中でもよく知られたアーティストとその代表曲を紹介していきます!
また、それに加えてジャズ初心者の方におすすめできる、個人的にアーティストと曲も紹介します。全部で10名のアーティストとその代表曲を紹介しています。
ジャズ初心者の方はぜひこの記事から自分の好きな曲を見つけていただけたなら幸いです。
また、ジャズの歴史についてざっと知りたいという方は以下の記事もご参照ください!
ルイ・アームストロング
1人目に紹介するのは、「ジャズの父」とも呼ばれるルイ・アームストロングです。
ぎょろっとした目に、歯をむき出した彼の姿はジャズを知らない人でも見たことがあるのではないでしょうか。
彼ががま口であったことから、「サッチモ」という愛称で呼ばれています。
見た目にインパクトのある人物ですが、彼こそが今日まで続くジャズの基礎を築いた先駆者なのです。
ジャズといえばトランペットなどの楽器を思い浮かべたくなりますが、彼は声もジャズの中に取り込んで、ジャズ・ヴォーカルなるものを広めました。
そんな彼の代表曲は、『ハロー・ドリー』です。
なんとこの『ハロー・ドリー』は当時『ビルボード』を席巻していたビートルズを抜かして1位にまで上り詰めたんです!(しかも最年長記録で)
『ハロー・ドリー』で彼のダミ声の魅力を味わってみて下さい!聞いていると何とも愉快な気分になりますよ
デューク・エリントン
2人目に紹介するのは、デューク・エリントンです。
デュークというのは公爵という意味で彼はこのあだ名を使い続けました。
彼はクラシック、民族音楽、新現代音楽にも通じており、ジャズをより幅広いものにしました。
作曲にも才能を示した彼は、「オーケストラは私の楽器だ」という言葉も残しています。
デューク・エリントンの代表曲は、『A列車で行こう』です。
A列車というのはニューヨーク市営地下鉄A線のことです。聞くと身体を動かさずにはいられない!そんな元気が出る音楽です!
チャーリー・パーカー
3人目に紹介するのはチャーリー・パーカーです。
仮想行事で鶏に扮したこと、車に轢かれた鶏を拾ってきたこと、チキンが好きだったことなどから「バード」のあだ名がつけられました。
1988年公開、クリントン・イーストウッド監督の映画『バード』はパーカーの生涯を描いた伝記映画です。ほぼ史実通りだといわれているので、パーカーについて詳しく知りたいと思えばこちらの映画もおすすめです。
「ビバップ」の創始者であるチャーリー・パーカーはまさに天才的な演奏家でした。
ビバップというのは簡単に言えば、即効性が高くよりテクニックを重視するジャズのことです。
パーカーでおすすめしたい曲は、『ココ(koko)』です。
ジャズがよく分からないという方でも彼の演奏がいかに天才的だったのか聞けば理解できる1曲です。
マイルス・デイヴィス
4人目に紹介するのは、マイルス・デイヴィスです。
「ジャズの帝王」と呼ばれるこの人物は、ジャズの歴史にとって最も重要な人物です。
はじめチャーリー・パーカーのもとで演奏していた彼ですが、テクニック重視のビバップに限界を感じ、ハード・バップを創始し、その後も様々な表現方法を試みました。
ジャズの歴史を語る上で欠かせない彼はたくさんの名曲を残しましたが、彼の代表曲を1つ挙げるなら、『カインド・オブ・ブルー』です。
モードと呼ばれる音の列を使って曲を作り、アドリブ・ソロを試みた曲です。個人的にマイルスの出す音は一際特徴的に思えます!
ビル・エヴァンス
5人目に紹介するのは、ビル・エヴァンスです。
美しくピアノを演奏するビル・エヴァンスは、白人として唯一のピアニストとしてマイルス・デイヴィスのバンドにも参加しました。
ピアノ、ベース、ドラムが対等で演奏し合うというピアノトリオのコンセプトは彼が先駆けたものです。
ビル・エヴァンスの代表曲は、何といっても『ワルツ・フォー・デヴィ』です。
デヴィというのは、エヴァンスが溺愛していた彼の姪のことです。美しい曲で、ジャズ初心者にも親しみやすい曲だと思います!
アート・ブレイキー
6人目に紹介するのは、アート・ブレイキーです。
マイルス・デイヴィスのところで、ハード・バップにいついて触れましたが、アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーはその代表格です。
ハード・バップは、アドリブ命のビバップとは違い、曲の構成にこだわりました。
アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーの代表曲は、『モーニン』です。
NHKBSのEテレ『美の壺』のテーマソングとして使われており、日本でもかなり知名度の高い一曲です。
みなさんもどこかで聞いたことがあると思います。ジャズの名曲中の名曲です。
これまで色んなジャズを聴いてきましたが、やはり個人的にジャズといえば『モーニン』だという印象です!
ハービー・ハンコック
7人目に紹介するのは、ハービー・ハンコックです。
個人的にイチオシのミュージシャンです。
より自由で可能性のあるアドリブをめざしたモード・ジャズの発展に貢献した人物の一人です。
マイルス・デイヴィス・クインテットに大抜擢されたことが彼の名声をほしいままにしました。
彼のおすすめ楽曲は『処女航海』です。アルバム全体として海をテーマにしています。
ジャズの中で一番好きなのが『処女航海』です。アルバムに収録されている他の曲どれも素晴らしいです!
ジョン・コルトレーン
8人目に紹介するのは、ジョン・コルトレーンです。
「人間としてどのような人になりたいか」という質問に対して、「私は聖者になりたい」と答えたことが有名な人物です。
音で埋め尽くす「シーツ・オブ・サウンド」、複数の音を同時に出す「マルチフォニックス」を開発し、完成させました。
コルトレーンのおすすめ曲は、『マイ・フェイバリット・シングス』です。
1965年公開の『サウンド・オブ・ミュージック』の劇中歌として有名なMy favorite thingsですが、コルトレーンは映画公開前にこの曲をアレンジしています。
チック・コリア
9人目に紹介するのは、チック・コリアです。
日本でも大ヒットを引き起こしたチック・コリアの代表曲『リターン・トゥ・フォーエヴァー』は名曲です。
この曲には、国籍や人種の壁を越えて様々音楽家が集まり、音楽の多様な要素が詰め込まれています。
ジャズのジャンルでいえば、フュージョンに属しているといえます。
チックの奏でるエレクトリックピアノが好きです。聴いていると気持ち良く感じられます。
ロバート・グラスパー
最後に紹介するのは、ロバート・グラスパーです。
ジャズは少し前までの音楽ではなく、今も進化を続け現代に至っています。
ロバート・グラスパーはモダンジャズの代表中の代表です。
ハンコックに影響を受けましたが、ヒップホップなどを取り入れ、ポピュラー音楽をジャズにも浸透させていきます。
彼のおすすめ曲は、『アフロ・ブルー』です。
この曲が収録されているアルバム『ブラック・レイディオ』でグラスパーはグラミー賞R&B部門を受賞しています。しかもジャズ部門じゃありませんでした!
まとめ
おすすめ&有名なジャズアーティストとその名曲について紹介してきました。
今回紹介したのは、どれも有名な人物と曲ばかりですので、ぜひ一度聴いてみる価値はあります!
YouTubeでも検索すれば音源を聴くことができます!
この記事で少しでもジャズに興味を持っていただけたら幸いです。
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