宅建の試験まで残り3週間、2週間、1週間…と近づくにつれてどんどん不安が募っていきますよね。
筆者がまさにそうで、「どんな問題が出るんだろう?」「抜けている知識は何だろう?」と考えれば考えるだけ心配になっていきました。
実は筆者は予想模試を何度か受けていてすべて8~9割取れていたのですが全く不安はなくなりませんでした。試験日までずっと大丈夫だろうかと自問していました。
ずっと合格圏にいても不安は絶えないのですから、試験に不安を持っておられる方はむしろ正しいです。それだけ宅建の勉強を頑張ってきたという証拠になるからです。
だから不安に思っている方はそれだけで合格圏内に入ってくる人達だといえるでしょう。記念受験組の方は恐らく試験前不安を感じないですからね。
前置きが長くなってしまいましたが、この記事では宅建に8割以上で合格した筆者が試験直前期にどのように過ごすべきかを解説いたします。
試験直前期に何をすればいいのか分からないという方はぜひ参考にしてみて下さい!
過去問をもう一周して知識を固める
ここまで順当に勉強されてこられた方は、分野別過去問題集を何度か周回してきたかと思います。
試験直前期に入ったら、少なくとももう一周通しで過去問を周回してください。
この一周はスピードで回すよりもゆっくり慎重にやるのがおすすめです。
そして知識が抜け落ちた部分を洗い出してください。その抜け落ちていた部分を本番までに理解できるようにします。
これははっきりいえますが、試験直前期が一番知識が定着します。
これまでよく分からなかった部分もふと理解できるようになったりします。恐らくこれまで積み上げてきた勉強のおかげですね!
実際に筆者も借地借家法がイマイチ分からずモヤモヤしていたのですが、試験3週間前になって急に理解できるようになりました。今まで何でつまづいていたのかが分からなくなったくらいです(笑)
過去問をゆっくり一周して理解しきれていないところを確認し、その分野の理解に努めましょう。
大切な暗記事項は確実に覚える
試験直前期は一番頭に残りやすいので、暗記すべきことは確実に覚えましょう。
宅建に残念ながら落ちる人の多くが暗記をきちんとやらなかったからだと思います。過去問を何度も周回して正解できるので覚えた気になって暗記をさぼる方が結構います。
きちんと暗記せず、曖昧な知識しか持ち合わせていないと試験の時に選択肢で確実に迷います。
暗記は退屈で、苦しい勉強だと思います。しかし、暗記をさぼれば合格から遠のいてしまいます。
例えば、重要事項説明の暗記事項は確実に覚えられていますか?過去問では正解できていたとしても試験になれば分からなくなったということはざらにあります。何も見ずにそらで説明できるくらい知識を固めておきましょう。
新しいものには絶対に手を出さない
これは試験に不安になった受験生がしばしばやってしまうので要注意です。
もしかして今持っているテキストの知識だけじゃ不十分じゃないの?
このように考えて試験直前に新しいテキストにまで手を広げてしまう受験生がいます。
とても大切なことをいいます。
宅建の試験範囲は膨大ですが、試験出題側が受験生に理解してほしいとする知識はある程度決まっています。
だから、宅建では毎年毎年問われる内容が似ているのです。頻出する問題はそれだけ受験者に理解してほしい項目だということができます。
先ほど例に挙げた借地借家法や重要事項説明なんてまさにそうですね!問われ方が変われど、きちんと理解していれば確実に解ける問題ばかりです。
ですから、数十年に一度しか出ないようなマイナーな知識をたくさん知っているよりも、基本的な重要事項を深く理解している方が合格できるのです。
こう考えると新しい参考書なんて全く必要ないことが分かりますよね!
これまで使ってきた手垢のたくさんついた参考書をもう一度見直し、基本事項をしっかり理解する方が百倍大事です!
市販の予想模試で力試しをする
新しい参考書に手を出すのは厳禁だという話をしましたが、唯一買ってもよいものが存在します。
それは直前予想模試です。
もちろんこれを買うのは必須ではありません。本番前に力試しをしておきたいという方は買っておいてもよいくらいのものです。
ちなみに筆者はTACから出ているものを使っていました。
ただし、直前予想模試を使う上でも注意点があります。
それは直前予想模試はあくまで力試しをするだけで、そこから新たな知識を得ようと思わないという点です。
直前予想模試にはもちろん良問もたくさんありますが、覚えなくてもいいほどのマイナーな問題などが掲載されていたりします。
模試を解いて、もちろん解説を読んで間違いを確認するのは歓迎ですが、その解答を一生懸命覚えたりはしないほうがいいです。
模試で間違えた問題は、自分が愛用しているテキストなり過去問題集で確認し、必ずテキストや過去問に戻ってくるようにしてください。
あちらこちらに手をつけるのでなく、自分が決めた一冊に知識を集中させるということを意識的に行ってください。
試験直前期にはそれがとっても役立ちますよ!
(最重要)体調に十分気を付ける
ここまで直前期の過ごし方として勉強面にばかり触れてきましたが、直前期で一番大切なことは体調を万全に整えることです。
直前期は不安になって詰め込んで勉強して体調を崩しやすいです。
特に徹夜してまで勉強したり、食事を疎かにしているような方は今すぐ生活を見直した方がいいです。
直前期に追い込みたくなる気持ちはよく分かります。しかし、本番前の大事な時期あるいは本番に体調を崩してしまっては元も子もありません。
休日は朝から夕方くらいまでしっかり勉強して、夜はゆっくりしながら暗記するなど無理のない計画を立てるようにしましょう。
まとめ
宅建直前期の過ごし方について、筆者の経験をベースにお話ししてきました。
試験に不安な気持ちは十分に分かります。
繰り返しますが、不安になるということは頑張ってきた証拠でもあります。
ぜひこの記事を参考に試験直前期を有意義に過ごしていただけたら幸いです。