ミロのヴィーナスとかサモトラケのニケとか世界史の教科書で見た彫刻を自分の目で見てみたいけど、やっぱりフランスのルーヴル美術館まで行かないと行けないよな~
実はあまり知られていないですが、三重県にルーヴル彫刻美術館というところがあります。そこでは誰もが知っている有名な彫刻の実物大を一挙に見ることができるんです!彫刻好きにとってたまらないのは当然ですが、誰でも満足できるような素晴らしい美術館です!
美術館の屋外に展示してあるこれらオブジェを見るだけでも凄さが伝わりますね。
というわけで、この記事では三重県にあるルーヴル彫刻美術館の魅力について紹介していきたいと思います!
ルーヴル彫刻美術展はどんなところ?
ルーヴル彫刻美術館は三重県津市にある美術館です。アクセスは車でも電車でも可能です。車の場合は80台分の無料駐車場があります。電車の場合は榊原温泉駅を降りて徒歩5分のところにあるのでアクセスしやすいです!
開館時間や入館料は以下の通りです。(参照:ルーヴル彫刻美術館公式サイト)
開館時間 | 午前9:30~午後5:00(入館は午後4:30分まで) |
休館日 | 年中無休 |
入館料
大人(高校生以上) | 1,500円 |
65才以上・学生 | 1,000円 |
障がい者手帳をお持ちの方 | 1,000円 |
小人(小・中学生) | 800円 |
団体(30名以上) | 1,400円 |
小学生未満 | 無料 |
周りが山に囲まれており非常に長閑なところでした。それもあってか美術館のインパクトは絶大です!美術館に向かっていると巨大なミロのヴィーナス、サモトラケのニケ、自由の女神が目に飛び込んできます。
美術館はルーヴル美術館のあのガラスでできた三角形を取り入れた造りとなっています。天井から光が差し込み、素敵な館内となっています。
写真撮影はOKということなので、いいと思った展示物はぜひ写真を撮っておきましょう。
ルーヴル彫刻美術展の魅力は?
ルーヴル彫刻美術館は実物の彫刻作品から直接型を取ることで完全再現された彫刻が展示されています。
もちろん本物が展示してあるわけではないのですが、本物とほとんどが区別がつかないほどに忠実に再現されています。
素人目の筆者には本物との違いが分かりませんでした(笑)。言い換えれば、ルーヴル美術館で実際に見たミロのヴィーナスやサモトラケのニケと同じだけのインパクトを感じられました。
そして、ルーヴル彫刻美術館の魅力はなんといっても有名な彫刻作品の展示が充実しているということでしょう。
彫刻に関心がないという人でも絶対に一度は見たことがあるほど有名な作品はほぼすべてルーヴル彫刻美術館に揃っているといっても過言ではないでしょう。
作品の数自体も膨大で、全部で3500点以上作品が展示されているそうです。
しかし、作品数が膨大ですが、全作品をゆっくり見て回るのにそんなに時間はかかりませんでした。筆者も比較的ゆっくり見て回ったのですが、1~2時間くらいで全部見終えることができました。
以前ブログで紹介したことのある大塚国際美術館(徳島県)は作品をゆっくり見て回るのにとても時間がかかってしまうことを思うと、ルーブル彫刻美術館は早く見て回れることが魅力の一つであるかもしれません。
ルーブル彫刻美術館の魅力
- 実物が忠実に再現された作品の展示
- 超有名な作品を完全網羅
- 3500作品という膨大な作品展示
- 全部見て回るのにそんなに時間がかからない
おすすめの展示作品を5点厳選!
最後に、ルーブル彫刻美術館で特におすすめしたい作品を5選紹介したいと思います。美術館内にある作品はどれも優れた作品ばかりで見逃すべきではないのですが、これから紹介する作品はとりわけ注目すべきだと個人的に思っています。
作品について込み入った説明はせず簡単に魅力を紹介しますので、気軽に読みながら読んでいただけたらと思います。
1.ハンムラビ法典碑
1つ目はハンムラビ法典碑です。パリのルーヴル美術館に所蔵されている作品です。
「目には目を歯には歯を」で有名ですね。
簡単にいえば、ハンムラビ法典は「法令集」です。世界で2番目に古い法令集とされています。こんな法律まで記されているのかと調べてみると結構興味深いです。
ハンムラビ法典碑は楔形文字で刻まれており、ルーブル彫刻美術館では近づいてその文字たちを眺めることができます。文字自体は全く分かりませんがすごく精緻で感動的です。
2.ナポレオンのデスマスク
2つ目は、ナポレオンのデスマスクです。フランス・マルメゾン城に展示されている作品です。
ナポレオンは言うに及ばずフランスの英雄ですね。
彼は影響力が大きかったため絵画などによく描かれていますが、実物としての彼を窺い知れる作品は以外に少ないのではないでしょうか。そういう点で、このデスマスクは貴重だと思います。
それが日本で見られるのだからすごい。
本物は石膏ですが、ルーブル彫刻美術館ではブロンズのデスマスクが見られます。
3.円盤投げ像
3つ目は、ミュロンの円盤投げ像です(写真左)。ローマ国立博物館に所蔵されています。
これも知っている方が多いのではないでしょうか。オリンピックの象徴ともなっていますね。
前5世紀という昔に作られた作品です。
注目すべきは、バランスのとれた造形。円盤を投げる前の人体のポーズを動的に表現しています。今にも円盤を投げそうですね。しかし、顔の表情は非常に静的です。
ぜひじっくり鑑賞してみてはいかがでしょうか。
4.ジャンヌ・ダルク
4つ目は、ジャンヌ・ダルク像です。
ジャンヌ・ダルクもナポレオンと並ぶくらいフランスでは英雄とされています。
百年戦争で敗北寸前のフランスを率い、勝利に導きました。ジャンヌ・ダルクは17歳の少女だったというのだから驚きですね。現代でいえばJKです。ところが、神の声を聞いたとの発言がきっかけとなって魔女裁判にかけられ火刑に処されてしまいます。
そ英雄であるジャンヌ・ダルクは聖人化もされおり、フランスにたくさんの像があります。
今回紹介するのは、パリのルーヴル美術館前のピラミッド広場にある馬にまたがったジャンヌ・ダルク像です。
金ぴかに輝いており、見る者の心をくすぐります。
5.ロゼッタストーン
最後5つ目は、ロゼッタストーンです。大英博物館に展示されています。
名前が印象に残りやすいので聞いたことのある方が多いと思います。
ナポレオンがエジプト遠征に行った際に発見されました。ロゼッタというのはエジプトの地名なんですね。
ロゼッタストーンが見つかったことによって古代エジプト文字(ヒエログリフ)の解読ができるようになりました。シャンポリオンが解読したことで有名です。
ルーブル彫刻美術館では、この刻まれた文字をじっくり眺めることができます。文字がすごく細かいです。シャンポリオンさんよくこんなの解読できたなと恐れ入ります。
まとめ
三重県にあるルーブル彫刻美術館の魅力について紹介してきました。
彫刻好きな方には一番おすすめできる場所です。
彫刻とか美術にあまり関心がないという方にももちろんおすすめできる場所です。行けば必ず満足感を味わえる場所ですので、ぜひ一度足を運んでみるのはいかがでしょうか。