大学院受験の外国語科目でメインになるのはやはり英語だと思います。
TOEICやTOEFLの点数が必要とされたり、英文解釈が試験で問われたりすると思います。
しかし、特に文系の大学院では外国語科目に第二言語が課されることがあります。この記事を訪れてくれた方は大学院受験を考えていて第二言語が試験科目にあるという方が多いと思います。
大学院受験の英語対策については情報が飛び交っているように思いますが、第二言語対策についてはあまり情報が出ていないというのが実情ではないでしょうか。
英語はなんとかなっても、第二言語にあまり自身がないという方は対策について悩みますよね。
この記事では実際に第二言語フランス語を受験科目として受験した筆者の経験をもとに、第二言語対策についてのノウハウを紹介していきます。
おすすめのテキストも紹介するので、第二言語をフランス語で受験しようとしている方は参考になると思います。ドイツ語など他の言語で受験する方も基本的には対策法は同じなので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
第二言語はライバルと差をつけられる!
まず大切なことですが、第二言語はコスパのいい科目です。
英語や専門科目はライバルもしっかり勉強してくるのでなかなか差がつきにくいです。
しかし、第二言語は意外と苦手に思っている受験生が多いのできちんと対策すれば大きく差をつけることができるでしょう。
加えて、第二言語は英語に比べればそれほど難しい問題が出題されないので、多大な時間を費やさずとも成果を上げやすいのです。
なので、第二言語が苦手で捨て科目にしようとしている方は勿体ないです。
第二言語はどんな問題が出題される?
大学院受験の第二言語はどんな問題が出題されるのでしょうか?
もちろん受ける大学や試験によって違いがあるでしょうが、ほとんど共通しているのが和訳問題です。
ついでにいえば、英語も英文解釈と和訳からの出題がほとんどです。
ですので、外国語科目は文章を読んで和訳できるだけの読解力をつければよいと考えてください。
そして和訳問題に加えて出題されることがあるのは、外国語作文の問題です。これは書かれた日本語を外国語に直すという問題です。
以下の記事では、ほとんどの大学で出題されるであろう和訳問題の対策について解説していきたいと思います。
大学院入試の第二言語和訳対策
まずは、院試でもっとも重要とされる和訳問題の対策から見ていきましょう。
和訳問題対策にもっとも効果的なのはとにかく文章を読んで日本語を実際に書くという練習をたくさんすることです。
はじめ筆者もそうでしたが、多くの方は実際に日本語訳を書くのを面倒くさがって、外国語文を読んで何となく頭の中で訳しているだけになっています。
しかし、ひっかからずに読めたつもりでいても、いざ日本語に訳して書き出そうとすると上手くいかないという経験をきっとすると思います。
外国語→日本語に訳す訓練をしておかなければどうしても不自然な和訳しか書けなくなってしまいます。
重要ポイント①:とにかく日本語訳を自分で書く練習をたくさんする
和訳する練習するときに分からない単語があったら、最初のうちは調べてもOKです。(解答例は見ないでください)
分からない単語だらけで訳が全く進まないというのであれば練習になりません。SVはどれか、どの構文が使われているかなど文解釈の方を重視するようにしてください。
重要ポイント②:分からない単語は調べてもいい。文解釈を重視する
自分なりに日本語訳を作ることができたら、解答例と比べてみましょう。
分からなかった箇所、上手く訳せなかった箇所は解答例を真似します。これを繰り返すことで日本語に訳すときのコツが少しずつつかめてくるはずです。
和訳のテキストは1周するだけでなく、2周3周…と繰り返すことで力が定着してきます。
重要ポイント③:テキストは2周3周…繰り返しやる
基礎文法と基礎単語をある程度おさえたら、あとはもうどんどん和訳問題に取り組んでいきましょう。
文法や単語に自信がない方も和訳の練習をしていくうちに身につけていけばよいです。文法書や単語集をしっかり読み込む勉強は非効率です。
実践していく中で、都度覚えていくのが最も効率の良い勉強方です。
和訳対策のポイント
- とにかく日本語訳を自分で書く練習をたくさんする
- 分からない単語は調べてもいい。文解釈を重視する
- テキストは2周3周…繰り返しやる
和訳対策のおすすめテキスト(フランス語)
仏文和訳のテキストでおすすめなのは、「仏文和訳の実際」という本です。
この本は基礎編と応用編に分かれています。
基礎編は文法事項ごとに1つのセクションとなっています。
まず簡単な文法の説明があって、その後に短めなフランス語文が続いています。
基礎編は、文法事項の解説もあり、練習問題は易しめなので最初に和訳の練習をするには最適だと思います。
和訳が苦手だという方はまず基礎編を2周3周することをおすすめします。
基礎編である程度力を身につけたという方は応用編の練習問題に取り組んでいきましょう。
応用編では一気に分量が増え、内容も難しくなります。応用編の前半は文学作品で、後半は評論になります。
まさに院試で出題されそうな問題ばかりなので、応用編の練習問題を繰り返しておけば院試対策はばっちりですね。
難しくて訳しにくい問題もいくつかありますが、まずは解答を見ずに自分の力で日本語訳を書く練習をしてください。
最初はできなくても当然だと思います!
繰り返し練習することで上手な和訳ができるようになってきます。
まとめ
大学院入試の第二言語対策について解説してきました。
苦手意識が持たれがちな第二言語試験ですが、コスパよくライバルとも差をつけやすい科目ですので、第二言語あるよという方はぜひこの記事を参考に勉強してみることをおすすめします。