この記事を訪問してくれた方は、「宅建の勉強を始めてみようかな?」「宅建ってどんな勉強をすればいいの?」「勉強してみたけど現在進行形で挫折中…」という方ではないでしょうか。
宅建はきちんとした勉強をすれば独学でも合格することができますが、間違った勉強をしてしまうと挫折したり、無駄な回り道をした挙句結局不合格に…なんてこともありえます。
この記事では、実際に独学3ヶ月で宅建に合格した筆者が試行錯誤しながら見つけ出した正しい勉強法と勉強開始~試験直前までの勉強スケジュールを分かりやすくお伝えします。
記事を読んだ勝ち組の皆さんは間違った勉強に走ることなく、スタートから無駄のない効率的な勉強をして合格へのビクトリーロードを突っ走れるでしょう。
結局一日何時間勉強すればいいの?
宅建の勉強を始めるみなさんにとっての関心ごとのひとつは、宅建に必要な勉強時間ではないでしょうか。宅建の勉強時間についてはいろいろと言われていますが、300~600時間ぐらいが相場でしょうか。
宅建の受験者数は年々増加傾向にあり、受験者のレベルも上がってきています。試験は難しいのに正答率が7割に届かないと平気で不合格になります。
なので、安心して合格するには正答率8割(40/50)を取っておきたいです。普通だと8割を目指すには500時間くらいは必要になります。500時間というと、3か月の勉強期間なら一日5~6時間の勉強が必要です。
多くの人は「こんな勉強時間確保できるか!」と思うでしょう。大学生なら夏休みを活用できるので可能領域ですが、主婦の方や働いている方はなかなかハードになりそうです。
しかし、以下紹介する効率的な勉強法を実践すれば、300時間で合格することが可能になります。筆者も一日3時間程の勉強をして、3か月で合格しました。
500時間ほどの勉強が必要だが、効率的な勉強をすれば300時間で合格できる
勉強時間はあくまで目安であって大切なのはいかに効率よく勉強できるかということです。筆者が実践した効率的な勉強法について「どの参考書を買えばいいか?」というところから順番に紹介していきます。
教材は何を買えばいい?おすすめテキストは?
独学で勉強していく上で必須となるのが教材ですね。何を買えばいいのか迷う方もいると思いますが、必要なのはこれらです。
・基本テキスト
・分野別過去問題集
・(予想模試)
予想模試はあればいいかなくらいのものなのでかっこ書きとしました。つまり、テキストと分野別過去問題だけ揃えれば十分なのです。シンプルですね。書店で宅建のコーナーに行くといろんな教材がありますがとりあえずテキストと過去問にだけ絞ってどれを買うか決めればいいと思います。
「どのテキストと過去問がおすすめなの?」ということなんですが、おすすめは宅建学院から出ている「らくらく宅建塾」と「過去問宅建塾」です。
カラーで書かれていないのが嫌な方がいるかもしれませんが、文章はくだけた調子で書かれていてすごく読みやすく分かりやすいです。笑えるような語呂合わせも一緒に紹介されているので面倒くさい暗記の手助けになります。
過去問題集は3冊買わなければいけないのですが、後から紹介するように宅建の勉強=過去問の繰り返しといっても過言ではないので、選りすぐりの過去問がたくさん掲載されたこの3冊はかなりおすすめです。
テキストと過去問題集は人によって好みがあるので、書店に行って自分がやっていけそうだなと思うものを選べばいいと思います。どれを選んでもまあ正直そんなに大差ないと思います。
ただし、テキストも過去問題集も必ず複数冊買わないようにして下さい。勉強は同じことを繰り返すうちに徐々に馴染んでいくものです。複数冊買ってしまうとお金が無駄になるだけでなく、効率がめちゃめちゃ悪いです。不安に思ってもテキストと過去問題集は1冊までにしましょう。
テキストと過去問を一度決めたら他のものに浮気しない
何から勉強をすればいい?権利関係?
「さて教材も揃えたし、勉強を始めるぞ~」となった時に何から勉強をすればいいのかと迷うでしょう。
先ほど紹介した「らくらく宅建塾」では、権利関係から始まっていますがそこから始めようとするのはあまりおすすめできません。
というのも、権利関係は宅建の中で一番難しい科目だからです。民法を勉強したことがある人は権利関係から始めればいいですが、法律初学者が権利関係から始めると高確率で挫折します。
宅建で一番最初に始めるべきは宅建業法です。宅建業法は試験最重要科目であり(20/50を占める)かつ難易度も一番易しいといえます。初学者は宅建業法→権利関係→法律上の制限・その他の順でとりあえず一周してみましょう。
宅建業法から勉強を始めるのがおすすめ
どうやって勉強すればいい?暗記が無理ゲー?
①基本テキストを章の終わりまで読む(ex.宅建業法なら1章宅建業の終わりまで読む)
②基本テキストで読んだ章の問題を分野別過去問題集で解く。(ex.宅建業法の範囲に絞って過去問を解く)
宅建の勉強は基本的に①と②を試験日までを繰り返すことが中心となります。
「え、それだけ?そんなので本当に合格できるの?」と思うかもしれませんが、この勉強法が最も効率的です。筆者も初めは色々試みてみましたが、結局これより良い勉強法はないなという結論にたどり着きました。
宅建の試験は年々難しくなっていてるように思いますが、試験で求められる知識は変わらないと思っています。
つまり、絶対に理解しておかなければならないことをきちんと押さえておけば、いかに試験が難しくても必ず合格できると思います。
ですので、試験ではめったに聞かれないようなマイナーな知識をたくさん覚えるよりも、本当に大切な知識を固めることに注力して下さい。
「じゃあ本当に大切な知識って何なの?」ということですが、これはもう過去問に尽きます。過去問を繰り返していくうちに理解しておかなければいけないのがどこかが分かるようになります。
過去問だけやっていてもいいのかと不安になるかもしれませんが、迷わず過去問を繰り返し、よく問われる知識を定着させて下さい。
過去問1~2周目にすべきこと
過去問1~2周目の時はあまり深いことは気にせずに進めていくといいでしょう。
テキストを読んで分からないところが出てくるでしょうが、立ち止まりすぎないようにすると良いです。細かい暗記事項もスルーでOKです。
最初筆者も「これ全部覚えるの無理ゲーじゃない?」と軽く絶望しましたが、とりあえず過去問の周回を進めていました。最初の1~2周目はきついですが、徐々に全体像が掴めてきて覚えるべきことも分かってくるはずです。ここが挫折するかしないかの正念場です。
本当に挫折しそうになったら、YouTubeの講義動画がおすすめです。無料で観れるにもかかわらず、クオリティがめちゃめちゃ高いなって個人的には思いました。
おすすめは、「棚田行政書士の不動産大学」です。僕が受験生の時は多分アップされている動画全部観たかもしれません(笑)。独学受験生の皆さんはまず棚田先生のチャンネルを登録してみるといいと思います。
過去問3周目以降にすべきこと
過去問3周目以降は少しずつ細かい暗記もしていきましょう。
暗記は過去問で問われたことを中心にしていくようにします。過去問を解いて分からなかったところ、忘れていたところをテキストに戻って確認します。その際、問われたことの周辺知識も一緒に固めておくと効率的です。
ノートは時間がかかるので個人的にはあまりおすすめしません。
テキストと過去問題集にどんどん書き込みをしておくのがおすすめです。
例えば、テキストには過去問で問われた項目に線を引く。過去問題集にはテキストで調べた周辺知識を書き込む。このようにしてテキストと過去問題集に勉強の形跡や知識を集中させておくことで今後の勉強効率を爆上げすることができます。
試験直前にすべきこと
試験の1~2週間前には、市販の予想模試をやって力試しをしてみるのがいいかもしれません。
予想模試をやることで現状の自分の実力を知ることができたり、どの分野が苦手か自己分析することができます。予想模試は勉強のモチベーションを上げてくれることでしょう。
ただし、予想模試はあくまで力試しとして活用してください。
予想模試で出た問題をじっくり復習するのは結構非効率です。別に覚えなくていいところも出てたりするので…。
勉強の中心はやっぱり過去問の周回です。過去問の周回数が増えてくると得意な問題、苦手な問題がはっきりしてくると思います。試験日まで苦手な問題を潰していくようにしましょう。
試験直前の1~2週間が一番成長できます。まだ結果が揮わない方も諦めないで下さい。ここで粘れるか粘れないかで合否が変わります。
まとめ
宅建の勉強を開始してから試験直前までどのように学習をしていけばいいか分かったと思います。
これは筆者が受験生の時に実践して成功した勉強法なので割と信憑性はあるんじゃないかと思っています(笑)
後は、皆さんがすぐに行動できるかどうかです。明日からやろうとすると多分やる気が激減しています。今のうちからネットで教材について調べてみたり、棚田先生のチャンネルを登録するなどするといいでしょう。鉄は熱いうちに打てですね。
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