「美術に興味が出てきたから、実際に美術館に行ってみたい!」という方は結構多いのではないでしょうか。
でも、実際どの美術館に行ったらいいか分からなくて悩んでいる方もいると思います。日本だけでも無数に美術館はあるので一体どこに行くかというのは迷いますよね。
もちろんどんな美術館に行っても色んな発見があって面白いですし、積極的にどこでも行くというのが理想的です。また、鑑賞者の趣味によって行くべき場所も変わってくるでしょう。
しかし、美術に関心がある人なら誰にでもおすすめできてかつ必ず満足感を与えてくれる美術館というものが存在します!
それが徳島県鳴門市にある大塚国際美術館です。
西洋絵画が中心ですが、誰でも知ってる有名作品のオンパレード!満足感においてこの美術館にまさるところはあまりないかもしれません。
というわけで、この記事では写真とともに大塚美術館の魅力を紹介していきます!
大塚美術館はどんなところ?魅力は?
大塚美術館は、徳島県鳴門市にある美術館です。紅白歌合戦で、米津玄師さんが大塚美術館から中継したことで一時期脚光を浴びましたね。
大塚美術館は、日本最大級の常設展示スペースをもつ「陶板名画美術館」です。
陶板名画ってなんぞやということなんですが、「陶板名画とは、陶器の大きな板に原画に忠実な色彩・大きさで作品を再現したもの」です。
「再現ってことは本物じゃないんでしょ?それって価値あるのかなあ」と考えている方!全くそんなことはないです。
大塚美術館で鑑賞できる絵は、原寸大で再現されており色も細かいところまで忠実に再現されていますから、本物さながらの臨場感です。というか本物とほとんど区別がつきません(笑)。実際、ルーヴルやオルセーで見たときと同じ感動がありました。
大塚美術館には誰もが知っているような有名な絵画がたくさんあります。全部で1000作品は軽く超えています。これだけ有名な絵画が1つの美術館に揃っている美術館は他にないのではないでしょうか。本当にお腹いっぱいになって帰れます。
美術を勉強している人、あるいは美術に興味があってこれから勉強したいと考えている人にとっては夢のような場所です。
そして、大塚美術館には年々新しい絵がどんどんと増えていっています!これからもさらに期待が高まりますね。
大塚美術館の魅力
・原寸大の絵を展示
・誰もが知る有名な絵はほぼすべてカバー
・1000を超える豊富な展示数
・年々展示作品が追加されている
大塚美術館おすすめの回り方
ただ、展示作品がたくさんあるというのは本当に幸せなことですが、デメリットもあります。それは、作品が多すぎて回り切れなくなるということです。
特に旅行の一環として美術館に1時間くらい寄ろうかなと考えている方は少し注意した方がいいかもしれません。
1000作品もあるとなると、すべてじっくり見るとなるととんでもなく時間がかかってしまいます。実際、筆者も途中からペースを上げたとはいえ全部見終わるのに6時間以上かかっちゃいました(笑)。
時間がある方はゆっくり見ていただくのが一番いいですが、それほど時間をかけられないという方は、前もって作戦を立てておくということが重要になります。さもないと、始めに時間をかけすぎたせいで見たかった作品を見落としたとか、最後まで見られなかったということになりかねないからです。
美術館の詳しい案内は美術館入館の時にもらえるのでここでは詳しく書きません(このブログをガイドにしようという方はいないでしょうから)が、順路に従っていくならば作品は古い→新しい順に展示されています。
そして、時代やテーマごとにフロアが分かれているので、自分の好きな時代のフロアはじっくり見て後のフロアは有名どころだけというのが初心者にはおすすめです。例えば、印象派が好きな方はそのフロアはじっくり見て、あとはダヴィンチとかピカソとか有名な作品を見るといった感じです。
確か入館時にもらえるパンフレットにも有名作品だけを網羅するおすすめの回り方が紹介されていたので、それを参考にするといいと思います。
音声ガイドのサービスもありますが、初めて来たという方は使わなくてもいいかもしれません。まずは一度美術館をゆっくり回ってみてはいかがでしょうか。
おすすめの回り方
均等に鑑賞するよりも、有名作品や自分が好きな作品をあらかじめ絞ってじっくり鑑賞するのがおすすめ
これだけは外せない!鑑賞すべきところ5選!
というわけで作品がたくさんあってどれを見ていくか絞るのが大変なのですが、個人的にこれだけは絶対に見たほうがいいと思う作品を5つ紹介したいと思います。
美術通にとっては展示作品どれも有名で価値あるものなのですが、特にこれだけは見逃すのは勿体無いというものを厳選しました。
1.『最後の晩餐』
1つ目は、ダヴィンチの『最後の晩餐』ですね。
サイズも大きいので、見ると「おお~」と感動すると思います。
さらに、もう一つの魅力があります。それは、修復前の『最後の晩餐』も対面で展示してあることです。
修復前の傷や色褪せた部分もしっかり再現されています。近くで見ることもできるので、この作品はじっくり見るべきです。
2.『モナリザ』
2つ目は、世界で一番有名な絵画『モナリザ』です。
『モナリザ』がこんなに近くで見られるのは大塚美術館の魅力です。
ルーヴル美術館にある『モナリザ』は人でいっぱいですし、遠くからしか見られません。
本物の『モナリザ』よりも本物らしく鑑賞できてしまうんです(笑)。これもじっくり見ておきたいですね。
3.モネの『睡蓮』
3つ目は、モネの『睡蓮』です。
『睡蓮』も日本では有名な作品ですね。横長に描かれた『睡蓮』をじっくり鑑賞することができます。
そして、面白いことにこの作品は外に展示されています。徳島県の自然に溶け込んだ『睡蓮』は感動的でした。特に晴れた日だと写真映えします。
4.ゴッホの『ヒマワリ』
4つ目は、ゴッホの『ヒマワリ』です。
実はゴッホの『ヒマワリ』は全7種類あります。大塚美術館がすごいのは、その7作品すべてが展示されているということです。
同じヒマワリでも、それぞれ個性が全然違っています。ぜひ7つの『ヒマワリ』をじっくり見比べてみてください。
5.『ナポレオンの戴冠式』
5つ目は、ダヴィッドの『ナポレオンの戴冠式』です。
これも有名な作品ですね。この作品写真では伝わりにくいですが、ものすごく大きな絵です。ルーヴル美術館の中で2番目に大きな作品です。
教科書とかで勉強する絵画はサイズ感が伝わりにくいですよね。美術館で実際に絵を見ることのメリットの一つに実際のサイズ感を味わえるということがあります。
大塚美術館は本物ではないですが、サイズは原寸大なので臨場感は十分味わえます。
まとめ
大塚美術館は美術に関心がある人、勉強している人には格好の美術館です。
本物の絵ではないにしても、本物を見た時さながらの体験ができます。しかも、有名な作品がたくさん!
どこの美術館に行くか迷ったら一度大塚美術館に足を運んでみてはいかがでしょうか。美術の窓が開かれるかもしれません。その後、自分の興味に合わせて色々美術館に行きましょう。
おまけですが、大塚美術館から徒歩10分ぐらいのところに鳴門名物の渦潮が見られる船乗り場があります。せっかくなので、渦潮も一緒に見るのがおすすめです。